例年になく、なにもかもが予定通りに進みすぎていたOB夏合宿。「こんなはずはない」「最後に何かが起こるのでは?」と冗談で話していたいたらその通りに...。
犠牲者は伊藤さんだった。伊藤さんは少年合唱団の現役団員のお父さんで、「ファミリーコーラスがなくなったので、OB合唱団に参加させてほしい」と自ら名乗り出て、数年前から練習に参加して頂いている方です。今回の合宿には、土曜の仕事を夕方終えてから独り新幹線とバスを乗り継いでわざわざ参加して下さいました。
さて、翌日日曜は朝の練習を終え、予定通り昼まで苗場プリンスでテニスを行いました。高台のテニスコートの脇下には川が流れるなかなかの環境。気分良くラケットを振り抜けば当然ホームランもかっ飛ばします。伊藤さんも1球だけ川にホームランを打ち込んでしまいました。皆は気にせずテニスに熱中していましたが、後片づけをする段になって、伊藤さんの姿が見あたらないことに気がつきました。「トイレにでも行っているのでは?」と気にもとめず、帰りはじめたその時、下の河原から我々を呼び止める人の声が...。
責任感の強い伊藤さんは、自分が川に打ち込んだボールを追って、下の河原に降りようとしました。しかし5mはあろう絶壁の途中で足を滑らせ河原に足から転落してしまったのです。激痛で青ざめている伊藤さんを車まで運びましたが、我々はとりあえず宿で昼食のカレーを食って、それから病院へ向かいました。診断結果はなんとカカトの骨折。全治数カ月の重傷でした。
現在も伊藤さんは松葉杖を使っています。あの合宿のあと、結局会社を1カ月近く休むことになってしまったそうです。治療のこともあって大好きな酒も止められています。そんななかでも伊藤さんはOB会の練習に参加し、本番も松葉杖でステージに上がります。こんな伊藤さんに対してOB合唱団がして上げられることといえば、練習後に内緒でビールをついであげることくらいです。
みなさん、ここまでしてOB合唱団に参加して下さる伊藤さんのためにも、ぜひ定演に足を運んで下さいね。


