「寝起き珊瑚嬢ピ〜〜ンチ(笑)」
「・・・・・う〜〜〜〜〜〜〜ん・・・!」
弥勒は大きく伸びをするとリビングへ向かった。
まだ起きるには早い時刻だが、すでに外は白んできていた。
今日もいい天気だ。寝起きもいい。気分も爽快だし。
こんな日はなにかいいことありそうだな・・・
本当は珊瑚の熱い目覚めのキスなんかで起きれると最高なんだが・・
などと妄想をめぐらせながら、ドアを開けると・・・
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
ソファに寝ぼけ眼の俺の愛しい珊瑚がそこにいた(笑)
それも・・・・・キャミソールとショーツのみ・・という嬉しい・・いや!
あられもない姿で!!
「・・・・・・・さん・・・・ご・・・?」
俺らしくもない!!こういう状況は何も初めてじゃない。
それなりに場数(?)もふんできたはずだ。
・・・・・なのに・・・・だめだ・・・・・!思考が・・・・停止する
「・・・・・せんせ?・・・おはよ・・・・・」
まだ半分寝ているのだろう。
目の焦点があってねぇ・・・おいおい・・・
いくらなんでもそのかっこはやばいんじゃないか??
そろそろと俺は珊瑚に近づく。
そろそろと手をのばす。
俺の頭の中で理性の糸をつなぐなにかが警告する。
それ以上近づくな・・・・・己を保て・・・と
しかしその言葉とは裏腹に俺の体はいう事をきかず・・・
かろうじて触れるか触れないかの距離で踏みとどまった。
・・・・・・が
その俺の心を見透かしたように珊瑚はあろうことか
その美しい肢体をソファに投げ出すと誘うようににっこりと微笑む。
「・・・・・このまま寝ようかな・・・・・・・・」
・・・・・・そこで理性の糸が切れる音が聞こえた・・・ようだ(笑)
すばやく珊瑚の傍らに腰をおろすと、細い彼女の体を両の腕でからめとる。
驚いた風もない彼女に思わず苦笑しながらも尚も己の顔を近づけた。
「・・・・・俺も一緒に寝たいんだが・・・?」
珊瑚の髪にひとつキスを落とす。
そうして今度は滑らかで白磁のようなその肌に口付けた。
珊瑚はちいさく「あ」と声を上げたが抵抗することもなく。
その細い首筋から鎖骨をなぞり華奢な肩まで舌でなぞる。
そのたびに珊瑚の体はびくりと震えて。
いつしか・・・・薄紅色の小さな花がいくつも咲いた。
俺のものだといわんばかりの所有印をその体に残してやる。
いや!それだけじゃ足りない・・・・!
その体全部にこの俺を刻み付けたいのだ・・・・
お前が愛しい・・・・・・
珊瑚のばら色の唇と己のそれを重ねあう。
やわらかで甘い彼女の唇に己の思考は停止する。
そうして何度も角度を変えて口付けを与えてやる。
吐息も漏らさないように。深く深く・・・・・
「・・・・・・珊瑚・・・・・・・」
ようやく唇を開放してやりながら、ありったけの想いをこめて
愛しい娘の名前を呼んで・・・・
「・・・珊瑚???」
反応がない。
見ると頬を蒸気させながら彼女は目を閉じたまま
また眠りについたようだった。
「・・・・・・・うそだろ・・・・?」
一気に脱力するのがわかった。
寝ぼけてやがったとは・・・・・・はぁ・・・・・・
弥勒の腕の中ですやすやと寝息をたてる珊瑚は
ある意味天使であり・・・悪魔でもあった。
こいつは・・・・・・一筋縄ではいかねぇな・・・
苦笑しながら珊瑚の体を抱き上げるとそっと寝室に運ぶ。
さすがにもうこの状態で悪さをする気持にはならず。
彼女の部屋のベッドに横たえるとその頬に優しく口付けて
弥勒は部屋を後にした。
その後。
しっかり目覚めた珊瑚は自分に残る薄紅色のあとを見て
「やだ・・・なんか変な虫にでも刺されちゃったかな???」
と悩みまくったのは言うまでもない(笑)
完
後書き
ふぃ、と思いつくまま親しくしてもらっている「月華乱舞」の
日和さん宛のメールに書きなぐった代物です(苦笑)
すこーし裏風味ですが、まぁこのくらいなら大丈夫?かと
弥勒先生はいつもおいしい思いはするのですが、最後は
・・・・・・かわいそうでしょうか?(笑)
いや、これが「弥勒先生なのよ!」といってくれる人がいるんで
OKかな〜〜ごめんよ、先生
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