おまけ



「・・・・・うん?珊瑚、これはなんですか?」


子供の為の「みとん」やら「おくるみ」やらにまぎれてそれはあった。
紫陽花色の長い編物。

「あ・・・・これは・・・・法師さまの・・・・まふらーなんだ。
こうやって首にまくんだって。これがあると寒い真冬のおつとめも
少しは楽になるだろうから・・・」

少し恥ずかしそうに頬を染める珊瑚に俺はつい見とれてしまう。
前から美しい女子だとは思っていたが、一緒になって娘から
一人のおんなに変わりゆく珊瑚はさらに艶やかで・・・・・



いつでもこの俺を魅了して離さない。



この俺がお前のためにあるように、お前は俺だけのためにあると
本当に自惚れてもいいのだろうか。



めおとになって何度も肌を重ねて・・・
どんなにお前を愛しても想いはますます深くなるばかり。
もっともっと・・・・・心はどんどん我がままになる。



「珊瑚・・・・・俺の為に・・・ありがとう・・・愛しているよ」
「法師・・・・さま」


珊瑚の頬を捕らえるとその唇に己のそれをそっと重ねる。

最初は優しくそうしていつしかお互いの想いのすべてを伝えるように
深く深く・・・・・



心が繋がる。


体が繋がる。


お互いがどちらのものかわからなくなるほどに───



そうして今夜もお互いの意味を知るのだ。






けっして他のものでもない己だけの互いの存在を。





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