弥勒先生の華麗なる一日:おまけ



・・・・・・・・おきて・・・・・・・・

う〜〜〜〜ん・・もう少し寝かせてくれ・・・

・・・・・・・だめ・・・・遅刻するよ・・・・・・

ならキスしてくれたら起きるよ

・・・・・・もう・・・・・・しょうがない先生だね・・・・・

ぷにゅv



「・・・・・・珊瑚・・・・・・v」
己の顔に柔らかな感触が触れた。



ぷにゅvぷにゅv



今朝はなんて積極的なんだ・・・・
幸せだなぁ・・・・・

目を開けるのもおっくうにボケた頭で手をのばして抱き寄せて・・・・・



「ふみっ?!!!み”ゃーーーーーーーーーーーーーっ!!」



バリッッ!!!!・・・・・・・・・・・・・・・








「・・・・・・・おはようございます」
「・・・・・・・どうしたの?その顔」



ダイニングで俺を向かえた珊瑚が目を見開くのも無理はない。
頬には見事な三本ラインがついていた。

「今朝は雲母に起こしにいくように言い聞かせたんだけど?
あの肉球でぷにぷにされると気持いいでしょ〜v」
ねっ、雲母〜と抱き上げる珊瑚。



「はぁ・・・・確かに気持いいのは認めますが・・・今度は遠慮しときます」



頬をなでながらもうこりごりだと肩をすくめてみせた。
雲母の肉球よりも俺は珊瑚のキスで目覚めたい。





心で無言の要求を叫ぶのであった。





朝の食卓にはすでに親父さんと琥珀がついていた。
炊き立てのご飯と味噌汁、卵焼きに焼魚。洋食の朝ご飯もきらいじゃないが

・・・・・・・日本人に生まれてよかった!!

そう思う瞬間が毎朝このうまい朝飯を食べるときだ。
さて!今日も至福の時をいただくとするか・・・自分の茶碗を手にとったそのとき


「姉さん・・・そろそろ全部脱ぐくせ治したほうがいいよ?」
「なんだ、珊瑚また脱いだのか?困ったやつだな」





俺の手が一瞬固まる。
なんのことだ?





それを聞いた珊瑚が頬を染めながら反論する。
「・・・・・・だって・・無意識なんだもん・・・治せないよ」



なんだ?いつどうして珊瑚が無意識に脱ぐんだ?
俺の頭の中にあらぬ姿の珊瑚が浮かんでくる。



「今朝も俺が目をさましたら隣で裸でいるんだもん。風邪ひくよ〜」
あくまでもさらっと無邪気に姉の体を心配するけなげな弟琥白。



今・・・・なんかものすごいことを言わなかったか??
裸・・・・・・・隣・・・・・・
・・・・・って一緒にねてんのかっっっ?!!!

「・・・・・・裸で一緒に寝てるんですか・・・・・・」
顔を引きつらせながら問い掛ける俺に珊瑚があわてて答える。
「いやだ!そんなんじゃないの!あたし一人で寝てるよ?」
「・・・・・・・でも」
反論する俺に恥ずかしそうにうつむきながら小声になる。





「・・・・・・・寝ぼけるの・・・・・・・・」





「は???」

ますます真っ赤になる珊瑚。
「夜中に部屋間違えて他人のベッドに潜り込むのと
知らぬ間にパジャマ全部脱いじゃうみたいで・・・・・・・・」

「いつも俺がパジャマ着せるんだよ。大変なんだ、あれ」
琥珀が俺に天使の笑顔で語りかける。





・・・・・・・・・・悪魔の微笑みだ・・・・・・・・





どうしてそんなに邪心がないんだ?
いくら姉と弟でも、仮にも思春期の男があの珊瑚の裸を見て平然としていられるとは・・・・・
己に邪心がありすぎることはこの際おいておこう。





・・・・・・・・・・・・・信じられん。しかしなんとうらやましい・・・・・!


「・・・・・・今度はぜひとも私の部屋に」





ぴきっ





俺のこの言葉を受けて今度は親父さんが固まった。



「・・・・・・・・弥勒君・・・・今朝の稽古は私がお相手いたそう」
「・・・・・・・・はい・・・・・・・・・」





今日は朝からハードな一日になりそうだぜ・・・・・





大きくため息をつく俺に不思議そうな顔をむける珊瑚と琥珀。
この無敵な姉弟に勝てる日がくるのはいつか。



いや・・・・そもそも勝てるのか?
・・・・・一生無理かもしんねぇ・・・・・・・・・・










───こうして弥勒先生の華麗な一日がまた始まるのである(笑)









後書き

弥勒先生視点で書いてみました。彼は書き易かったです。いつもいつも心の叫びを
上げてますね(笑)いつもすましているくせに心の中では葛藤してる、そんな先生が
私は好きです。この話で殺生丸先生がライバルとして登場しますが、このあたりの
関係はパラレルだ、と笑って見逃してくださると嬉しいか・・・と(汗)
珊瑚父と琥珀もまた別の話で活躍?します。よろしければそちらも読んでくださいませv



                   もどる