旧マッケンジー邸
国登録有形文化財

■竣  工 1940 (昭和15)年
■設  計 W.M.ヴォーリズ
■施  工 竹中工務店他
■構  造 木造2階地下1階建塔屋付
■所在地 静岡市高松2852番地



 旧マッケンジー邸は貿易商社A.P.アーウィン商会日本支社店勤務になったダンカン・J・マッケンジー夫妻の住宅として建設されました。
 マッケンジー夫妻が来日した当初はもっと山に近いところで生活していました。
 近くには静岡英和女学院があったそうです。
 昭和元年竣工の静岡英和女学院校舎の設計をヴォーリズが担当した頃から、マッケンジー夫妻とヴォーリズの交流はあったようで、新居の設計をヴォーリズに
依頼したのではないでしょうか。

 マッケンジー氏は喘息を患っていたので、海が近く富士山も見える土地を,自宅を建てる場所に選んだそうです。
 今でも、充分景色の美しい場所ですが昔はもっとすばらしい眺めだったことでしょう。

 マッケンジー氏は静岡特産のお茶の輸出に力を注ぎましたが昭和26年に他界しています。
 妻のエミリー夫人は、夫亡き後も日本に留まり社会福祉に貢献し、静岡市の名誉市民の第1号に選ばれています。

 マッケンジー邸の門のすぐ左に乳児院がありますが、エミリー夫人が昭和47年にアメリカへ帰国する際、マッケンジー邸の土地や建物は社会福祉に役立てて
欲しいという要望があったことから、敷地の一部に保育園を作ったということです。
 もともとは、もっと広い敷地に大きな住宅だったようですが小学校建設の際取り壊されました。
 元マッケンジー邸の敷地だった一部には小学校があり、住宅も地域の方たちの文化施設として利用できるようになっています。
 一般公開されているので、見学のみであれば予約は必要ありません。
 エミリー夫人は帰国した翌年、永眠しています。


旧マッケンジー邸全景。
左に見える小学校も、昔はマッケンジー邸の敷地だった。


サンルーム。
玄関のドアノブは竣工当時からのオリジナル。


1階居間にある暖炉。
暖炉の上の部分にデザインされた富士山。
駿河湾に映る富士山と駿河湾の波のうねりを表現している。


居間から見た玄関。
骨董室の照明。
この照明は竣工当時のオリジナル。


キッチン。
竣工当時は奥の扉の向こうに使用人室があったが、現在はここで行き止まり。


階段。
ヴォーリズの階段らしい...。
2階からの景色...。
駿河湾がとてもキレイ。




Photo&word by Docile
2003/1
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