今 村 天 主 堂

■竣  工 1913(大正2)年
■設  計 鉄川与助
■構  造 煉瓦造(一部RC造)3階(一部5階)
■所在地 福岡県三井郡大刀洗町大字今707


 今村天主堂には私は行ったことがありません。
 写真をご提供いただいたので、今回掲載することができました。
 今村天主堂は、赤煉瓦ネットワークでは国内に残る赤煉瓦建造物をランク付けして、相撲の番付表に見立て公表しています。
 東の横綱が東京駅・横浜新港埠頭倉庫・片倉工業富岡工場で、西の横綱に大阪中央公会堂・江田島旧海軍兵学校生徒館・今村天主堂となっています。
 このことからも、とても大規模な赤煉瓦建造物だとわかります。
 
こちらが上記の赤煉瓦建造物のランク付け「日本赤煉瓦建築番付」が掲載されている書籍。
「赤煉瓦ネットワーク【舞鶴・横浜】物語」(公職研)
esbooksの「建築散歩の本屋さん」でも取り扱っています。


 今村天主堂のあるこの地は、昔は「今」という農村でした。
 そんな田舎に、こんな立派な教会堂が建てられたのにはわけがありました。
 今村はキリスト教が弾圧されていた時代、隠れキリシタンが身を潜めて信仰を守った土地で、村人全員がキリスト教を信仰している村でした。
 それゆえ「奇跡の村」とさえ呼ばれます。
 どこから隠れキリシタンが来てどうやって村が作られたのかはわからないそうです。

 木造の粗末な礼拝堂で、熱心に信仰を深める多くの今村の村民のために、立派な、異教徒がうらやむような教会堂を建てる夢を抱いていた当時の神父さんが、
ドイツの「カトリックミッション」という雑誌に今村の実情を手紙で書いて掲載してもらい、募った善意の募金で作られたのが、現在の「今村天主堂」です。
 鉄川与助が手がけた多くの教会建築の中でも、もっとも大きいのが今村天主堂だといわれています。



全景写真。
飾り煉瓦の装飾が目を惹く。



2本の塔の中央に切妻。
お城のような意匠。
斜めから見た全景。
外側から見た窓。
中からのステンドグラスの美しさが想像できない。


窓のステンドグラス
教会内天井。
色とりどりのステンドグラスが眩しい。




写真提供:外観4枚/matildaさん
       内部2枚/原さん
wordby Dcile 2003.1
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