遺愛幼稚園
函館市指定伝統的建造物

■竣 工  1913(大正2年)年
■設 計  不明(J.M.ガーディナー?)
■構 造  木造2階建
■施 工  小林安次
■所在地  北海道函館市元町4-1


 函館の中でも居留地の名残があり、歴史的建造物が立ち並ぶ元町の高台に遺愛幼稚園はあります。
 すぐ横には「ガンガン寺」の愛称で地元の人にも親しまれているハリストス正教会があります。
 この辺は、横浜の山手や神戸の北野に匹敵する歴史的建造物の宝庫です。
 しかも、その殆どが現役の教会や住宅やレストラン、ショップなどとして利用されていて、この周辺は伝統的建造物群保存地区に指定されています。

 この歴史的な土地は1882(明治15)年に遺愛学院の前身「カロライン・ライト・メモリアルスクール」が創立された場所になります。1895(明治28)年に幼稚園が併設されました。これが現在の遺愛幼稚園の前身です。
 1907(明治40)年)の函館大火で校舎が焼失した後に幼稚園は廃止され、遺愛女学校は杉並町に新校舎が建てられ移転しましたが、1913(大正2)年に幼稚園が再建されました。
 設計者を示すはっきりとした資料は今のところ発見されていませんが、遺愛本館との意匠の酷似などからガーディナーの可能性があるのではないでしょうか。
 遺愛幼稚園の竣工と同じ年、札幌に小田良治邸が完成しています。
 小田良治邸建設のため北海道へ来ていた荒木賢治が、遺愛幼稚園にも絡んでいる可能性も考えられます。
 

玄関先の幾何学模様のプラケットが愛らしい。
左右にある物置(?)のようなものは、雪国ならではの寒さ対策。
暖かくなると取り外されます。

玄関フード(防寒壁)が取り外されるとこんな風になります。


裏側から見た外観。
園長室。
昔は外国人宣教師の生活空間だった。
軽井沢彫の家具が目を引く。


遺愛学院本館や旧宣教師館でも見られた飾り幼稚園にも...。
幼稚園にある照明の中心飾り。




PHOTO&WORDS Docile
2003.2.26
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