多くの観光客で賑わう円山公園で、ひときわ目を引く洋館があります。
現在はレディースホテル・喫茶・レストランとして使用されている「長楽館」。
長楽館は、明治時代の実業家で「煙草王」と称された村井吉兵衛の京都別邸として建設されました。
ガーディナーが手掛けた作品に、明治44年頃建てられた村井邸(現存ぜず)がありますがこれも吉兵衛の自邸ではないかと見られています。
外観はルネッサンス様式を基調にしていて、1階部分が石張り、2階及び3階部分がタイル貼りになっています。
室内の意匠は各部屋ごとに異なる様式になっていて、家具も当時のものがそのまま残されているそうです。
家具のほとんどは、当時の日本では購入できないもので輸入されたものだったようです。
大正3年には,ガ-ディナ-、大島盈の設計により,3階和室などが改造されました。
京都の迎賓館として華やかな集いの場となっていた長楽館ですが、その名前の由来は、伊藤博文が 木戸孝允の墓参の際、完成したばかりの長楽館へ滞在し、窓からの眺望に感銘し、遍額に「長楽館」と記したことに由来しています。
当時、実業家として村井吉兵衛がどれほど名を馳せた人物だったのかというのは長楽館への著名な訪問客の名前を見ると容易に想像することができます。
英皇太子ウェールズ殿下、米副大統領フェアーバンクス、米財閥のロックフェラー、それに山県有明、大隈重信等が挙げられます。
昭和61年6月2日に京都市指定有形文化財に指定されています。
喫茶ルームでは、コーヒー・紅茶共¥600からで、ケーキは¥400から。(2005年5月現在)
新館がレディースホテルになっていてるので、女性同士の京都観光にはお薦めです。
【2008年3月追記】
長楽館のレディースホテルは2007年5月に閉館し、現在はラグジュアリーホテルとして新たにリユーアルオープンしています。
ホテルの設備、お値段等詳細は
長楽館のHPをご参照ください。