新港埠頭煉瓦1号・2号上屋
(横浜赤レンガ倉庫)

■竣  工 1913(大正)2年【1号】/1911(明治44)年【2号】
■設  計 大蔵省臨時建築部(妻木頼黄)
■構  造 煉瓦造3階(一部4階)
■施  工 原木仙之助【1号】/直営【2号】
■所在地 横浜市中区新港町1-1



 2002年4月12日に横浜の新名所として「新しい港の賑わい」 と 「文化を創造する空間」をテーマに華々しくオープンした『横浜赤レンガ倉庫』。
 明治から現在に至るまで、横浜の歴史を見据えてきた建物です。

 この赤レンガ倉庫は新港埠頭の施設設備の一環で建築されました。
 日清戦争を契機に神戸港や大阪港が賑わう中で、横浜市が危機感を募らせ港湾施設拡充のため埋立による新港埠頭の建設を政府に要望したことがきっかけです。
 当初は4棟建設される予定でしたが、日露戦争もあり経済的理由などから2棟のみの建設となりました。
 設計は、妻木頼黄率いる大蔵省臨時建築部が行いました。

 海に向かって右側にあるのが1号上屋(現在では1号館と呼称)、左側が2号上屋(同2号館と呼称)です。完成したのは1号上屋が大正2年で、2号上屋が明治44年ですから、2号上屋が1号上屋より先に完成しています。
 この理由は、竣工に関わりなく港に近い方から「1号、2号...」と数えるのが当時の習慣だったと言われています。

 当時の建築技術を駆使して建てられた、倉庫には非常用水道管や荷役用エレベーターなども設置されていました。
 1号上屋、2号上屋共に建設当初は同じ長さ150メートルでしたが、大正12年の関東大震災により1号上屋は半壊し、現在のように半分の長さになりました。
 戦後は米軍接収され、その後接収解除後もその役割を終了し取り壊しが議論された時期もありましたが21世紀に新しく生まれ変わりました。

 明治・大正・昭和・平成と様々な出来事をどっしりと見据えて来た赤レンガ倉庫。
 これからも、横浜のシンボルとして横浜の歴史を見続けてくれることでしょう。

横浜赤レンガ倉庫
横浜赤レンガ倉庫
1号上屋。
関東大震災で半壊し、長さは約76メートル。
2号上屋


倉庫内部
1号上屋内部。平成12年9月に一般公開されました。
現在の赤レンガ倉庫の賑わいからは、想像もつかない。


横浜赤レンガ倉庫
港に近い手前が1号上屋、奥が2号上屋。
現在では、臨港プロムナードも整備され、赤レンガパークから
山下公園まで散策を楽しめるようになった。


赤レンガ倉庫(現在)赤レンガ倉庫
2002年オープン後の2号館の様子。
1階から3階まで、ビアレストランやライブレストランを中心とする、
飲食店鋪や物販店鋪がテナントに入っている。
同じく1号館。
1階に文化的なテナント、2階に展示等に利用できる多目的スペースが
あり、3階には300人規模のホールがある。




Photo&words by Docile
2002年9月16日

BACK